
軽自動車ひとり旅のつづきです。今回は、宮城県、山形県を廻っています。100名山は、蔵王山と大朝日岳を登攀しました。
2023年6月19日(月)
宮城県 七ヶ宿湖
今日は、静かなところでのんびりしようと考え、福島県の国見から北上し、宮城県南部内陸の七ヶ宿湖に向かいました。途中、七ヶ宿湖手前にある天然記念物の材木岩を見て来ました。
材木岩は、マグマが噴出して冷え固まることで形成された火山岩です。幅約100m、高さ約65mの岩で、その断面には柱状節理を見ることができます。福井県の東尋坊も、この柱状節理岩群の景観で有名です。今日月曜日の平日は、誰もいませんでした。



材木岩近くに、氷室がありました。ここには風穴があり、この風穴を通して地下から冷風が常時出ており、明治時代、この冷風を利用して蚕の保管庫として利用していたとのことです。
材木岩と風穴があることから、この辺りは、火山活動が活発だったことが分かります。


材木岩から七ヶ宿湖へ。
七ヶ宿湖は、七ヶ宿ダムでできたダム湖です。湖畔には大きな公園があり、平日でも釣り(ブラックバス、トラウト)を楽しんでいる人がいました。



自分は、湖畔の公園でのんびりです。

ここで七ヶ宿ダムについて、ちょっと。
七ヶ宿ダムの型式は、ロックフィルダム方式です。ロックフィルダムは、構造図に示されているように中心部のコア材に粘土を使い、このコア材で水を遮ります。そしてその両面に砂や砂利からなるフィルター材が積まれコアが崩れないように支え、さらにその外側を岩で敷き詰めたロック材を幅広く積み上げたのがロックフィルダムです。ロックフィルダムは、地盤が堅固でなく、コンクリートダムの建設が困難な場合に採用されるようです。ロックフィルダムで有名なダムとして、ナイル川に建造されているアスワン・ハイ・ダムがあります。

本日終了。「道の駅 七ヶ宿」で車中泊。
6月20日(火)
蔵王山(宮城県)
今日は、蔵王山歩きです。車で蔵王ハイライン(有料)を通って、蔵王山頂レストラン下の駐車場に車を停めて、歩き開始。お釜の周りを通って熊野岳までの歩きです。だいたい2時間くらいのコースです。
駐車場からの景色









本日終了。「道の駅 最上川あゆとぴあ」で車中泊。
6月21日(水)
朝日町(山形県)
今日は、明日早朝からの大朝日岳登攀のため、準備と休憩で朝日町に滞在です。
本日終了。「道の駅 あさひまち りんごの森」で車中泊。
6月22日(木)
大朝日岳(山形県)
大朝日岳は、新潟県と山形県の県境に位置する標高1870mの百名山です。かなり奥深い山で山頂の避難小屋一泊の行程となります。今回は、朝日鉱泉から鳥原山経由のコースで登ります。登り7時間半、下り6時間の行程です。
長時間の登りとなるため、早朝4:45に朝日鉱泉の駐車場着で移動しました。この駐車場で車をバックした際、立木にぶつかってしまい、キャリアのフレームが曲がってしまうアクシデントが発生。キャリアが使えなくなると荷物が運べなくなるので、大ショック!!


5:30 キャリアを折ってしまったためかなり動揺しながら登山開始。熊要注意なので、ベルとラジオを鳴らしながら、約7時間半の登りです。







13:00 頂上の避難小屋に着。途中、登山コースに残雪(雪というより氷です。)地帯が2ヶ所(1ヶ所は、100m近くの長さ。もう一つは20mぐらい。)あり、苦労しました。事前にネット確認した案内には、アイゼンを持っていくようにありましたが、忘れてしまいました。登りは何とかクリアしましたが、下りで小さい方の残雪地帯で滑落してしまい、ストックが折れてしまいました。
登りの途中で下山される9人の方達とすれ違いましたが、登っているのは、自分1人だけ。そのため、避難小屋では自分ひとりの貸し切りでした。いやー、寂しい夜でした。20:00消灯。



本日終了。大朝日岳山頂避難小屋泊。
6月23日(金)
3:30 起床。朝ごはんを食べ、下山準備をして、まず大朝日岳山頂に登頂。(避難小屋から約10分)
4:30 頂上着。天気が悪く、小雨が降っているので、頂上からは何も見えませんでした。


5:00 下山開始。
11:00 無事下山。下山途中の残雪地帯で滑落して、ストックが折れてしまいました。
天気が悪く、他の登山者もいないひとりぼっちの登山で、距離も長く、車のキャリアが折れ、ストックも折れ、心も折れたタフな登山でした。

今日の宿泊は、サンビレッジ徳良湖オートキャンプ場です。オートキャンプ場なのに 2000円/泊 と低価格。コインランドリー、シャワーもあり設備も充実しています。

本日終了。サンビレッジ徳良湖オートキャンプ場泊。
6月24日(土)
銀山温泉(山形県)
今日は、オートキャンプ場近くの銀山温泉を見て、宮城県に移動します。
銀山温泉は、山形県尾花沢市にある温泉で、「おしん」の舞台になって有名になりました。もとは、温泉奥に銀山があり銀の採掘で栄えましたが、銀山閉山後、替わって温泉湯治が盛んになったとのことです。大正ロマンが漂う風景が特徴です。






温泉奥に銀山公園があり、そこに銀山鉱山跡もあり見学できます。





折れた車のキャリアパイプですが、ホームセンターで買った金具プレート(黒色)で補強しました。
これで耐えてくれると良いのですが・・・

銀山温泉の雰囲気を感じて、宮城県に移動。
途中、「奥の細道」を発見。




本日終了。「道の駅 みなみかた」で車中泊。
コメント
証へ
自分と真っ直ぐに向き合う時間は孤独かもしれないけれど、滅多にあるもんじゃないと思う。ストックが折れキャリアも曲がればそりゃ凹むわな。わかる!とは俺は言えないけど、兎に角安全運転、怪我せぬように自分をしっかり守って、前に進んでください。年末帰国したらゆっくり話、聞かせておくれ。
山野草めっちゃ可愛い〜(*⁰▿⁰*)写真撮るの凄く上手ですね!って、職場の子たちが褒めてたよ◎