
軽自動車ひとり旅の続きです。いよいよ、利尻島に渡り、利尻岳に登ります。せっかくなので、利尻岳に登った後、礼文島にも寄ってみたいと思います。まずは、利尻島です。
7月19日(水)
宗谷岬、稚内、利尻島
稚内 11:10発の利尻島行きフェリーに乗るために、朝6:00に「道の駅 さるふつ公園」を出発。海岸線のまっすぐな道をひたすら走ります。

50分ほど走ると、日本最北端の地「宗谷岬」に到着。

そこには、間宮林蔵さんが立っておりました。間宮林蔵さんは、この地から樺太探検に出発されたそうです。1800年当時は、どんな船と装備で樺太に渡られたのでしょうか?


また、宗谷岬にせまる丘の上には、明治35年(1902年)に、日本海軍がロシアとの緊張関係から宗谷海峡を監視するために建設した望楼が残っています。


宗谷岬を後にして、50分ほど走ると稚内の市街に入り、JR線路の北の端、JR稚内駅に来ました。気温が、19.8℃と表示されています。本土とは、まったく違う気温です。

利尻島、礼文島では、テント泊をするので、車はJR稚内駅近くにある無料駐車場に置いていきます。自転車も持っていくので、テント泊と登山装備を併せると、こんなになります。これで、フェリー乗り場に向かいます。自転車で5分くらいでしょうか?

稚内フェリーターミナルに到着


自転車は、折りたたみ自転車なので、写真のように折りたたんで輪行袋に入れ、フェリーに持ち込みます。



フェリー乗り場は、まるで飛行場のようなゲートです。



いよいよ乗船開始。

出航です。フェリーは、稚内 11:10発で、利尻島 12:50着です。


フェリーに1時間も乗っていると、利尻岳が見えてきました。最初、山頂は見えなかったのですが、島に近づくにつれて山頂が見え始めてきました。フェリーの逆側には、礼文島も見えます。



もうすぐ、利尻島の鴛泊港(おしどまりこう)です。鴛泊港の目印のペシ岬が見えてきました。

着岸です。

下船です。利尻島に到着。



まずは、今日の夜宿泊予定の利尻岳登山口にある「利尻北麓野営場」に行き、テントを設営します。野営場は、フェリー乗り場から3kmの距離にありますが、山麓にあるため、長い坂道を登って行きます。
着いた~。
いや~、20kg弱の荷物を背負っての上り坂なので、疲れた~!
そして、テント設営。



テント設営後、明日の利尻岳登山のための食糧を買い出しに、自転車で、またフェリー乗り場へ。行きは下り坂で楽なのですが、帰りまた、この坂を登らないと・・・。
ちょっと腹ごしらえでフェリー乗り場前の食堂へ。ここ利尻島は、うに丼が有名なのですが、うに丼8000円ということで手が出ず、もう一つ有名な利尻の海藻が入った海藻ラーメンをいただきました。
潮の味がして、美味しかったです。


コンビニ、セイコーマートへ。北海道でよく見かけるコンビニが、セイコーマートです。ここ利尻島には、セイコーマートが3件あります。営業時間は、6:00-22:00 です。セイコーマートで、明日の利尻岳登山用のおにぎりと、今晩用の弁当を購入。

また、長い坂道を登り、テントに帰還。テントで陽が陰るのを眺めていると、隣のテント設営者のお嬢さんが帰還。新潟県の長岡市から来られており、飛行機で千歳まで来て、そこでレンタカーを借りて、ひとりで北海道の山を登って回られているとのこと。今日、利尻岳を登られたそうです。女性は、花の写真や風景を撮りに山へ登られる方が多く、この長岡のお嬢さんも、写真を撮るためにカメラを購入したとのことで、そのカメラで撮った利尻岳の花の写真を見せてもらいました。お嬢さんから、朝5:00頃に、各宿泊所に泊まっている登山客の人達が送迎されて来るので、5:00前に出発した方が良いとアドバイスをいただき、4:30出発としました。早速、弁当を食べて、ペットボトルに入れてきたウイスキーを飲んで、お休みなさい。・・・黄色いテント、なんかハエが集まってきます。セイコーマートでキンチョールを買ってきましたが、キンチョールは、防虫剤ではなく殺虫剤なので失敗。



本日終了。「利尻北麓野営場」でテント泊。
7月20日(木)
利尻岳(1721m)
本日、百名山最北の利尻岳に登ります。4:30に出発としていたのですが、あろうことか、寝過ごしてしまい起きて時計を見たら4:30でした。大急ぎで着替え、給水等の山登り準備をして、4:50に出発です。利尻島ですが、利尻島にはヒグマがいないので、そのプレッシャーがないのが利尻岳の良いところです。一応、熊除けベルだけは持ちました。
北海道の山での注意点が3つあります。まずは、ヒグマ対策です。対策としては、熊除けベルと熊撃退スプレーの装着です。私も、北海道に入り、苫小牧のモンベルで熊撃退スプレーを購入しました。2つ目は、携帯トイレの携行です。北海道の山には、本州の山のようにトイレがある山小屋がありません。そのため、携帯トイレを持って処理し、すべて持ち帰り・処分のルールとなっています。3つ目は、水です。これも、山小屋が無く、給水場がほとんどないことから、下から必要な水量を持って上がる必要があります。今回の利尻岳登山では、羊蹄山登山で2Lの水でギリギリだったことから、2.75Lを持って上がります。
4:50 出発

登山口です。


しばらく登って行くと、日本名水百選の甘露泉があります。

しばらく樹林帯が続きます。5合目まで来ました。



雲海が立ち込めていて下界が見えません。

6合目、7合目まで来ました。ここまで来ると、植生が低木となります。





山で時々、驚く方達にお会いすることがあります。羊蹄山に登った時は、サンダルで登られているお兄さんに会いましたが、今回は、写真の青いシャツの外国人のお兄さん、コンビニ帰りのような・・・コンビニ袋だけ持たれて登られていました。利尻岳は、標準登山タイム 9時間の結構ハードな山です。


8合目です。



利尻岳の避難小屋が見えてきました。





9合目です。








登って行くと、土のう袋がたくさん置いてあって、その土のう袋をあの上の所まで持って上がって欲しいとの協力依頼の表示がありました。一袋、2kgぐらいの重さでしょうか? 自分は1袋持って、上がりました。下山の時、両手に2袋づつ、計4袋持っているお兄さんがいました。



土のう袋置場、到着。




9:00 利尻岳山頂 到着です。



山頂に咲いている花です。



これから、苦手な長い下山です。



下に降りて来ました。今日は天気が良く、下界は暑いです。登山口が見えました。13:50 ゴール!



利尻島には、もう2泊する予定です。そのためには、もっとフェリー乗り場に近いもう1つのキャンプ場が良く、そちらに移動します。テントをたたみ、登って来た坂道を自転車で一気に下ります。 次のキャンプ場は、「利尻島ファミリーキャンプ場ゆーに」です。



こちらのキャンプ場の良いところは、向かい側に温泉があることと、キッチンカーがあり、そこでビールとつまみが買えるところです。ビールがうまい!




一休みして、港の回りを散策です。今朝登った利尻岳が見えます。もっこりした山のペシ岬が見えます。



フェリーが入港して来ました。港の温度計は、22℃となっています。


テントに戻り、陽が暮れてきました。

温泉に入って、本日終了。「利尻島ファミリーキャンプ場ゆーに」でテント泊。
7月21日(金)
利尻島 自転車1周
今日は、自転車で利尻島を一周します。一周、だいたい60kmです。朝 6:30にキャンプ場を出発。時計回りで利尻島の海岸線を走ります。



ペシ岬を背に。太陽が昇って来ます。昨日登った利尻岳を背に置いて。



走り続けると、石埼灯台に。



灯台の回りは草原で、素朴な公園です。




次は、「利尻島郷土資料館」に立ち寄ってみました。ここで、興味を引いたのは、1848年、鎖国をしている江戸時代に、漂流民の演出をして、ここ利尻島にひとりで上陸したアメリカ人、捕鯨船乗組員のRonald MacDonald という人がいたことです。何故彼は、鎖国している日本に接触したかったのか?「海の祭礼」という小説になっているそうなので、後で読んでみようと思います。



郷土資料館を後にして、また走ります。今、利尻島は利尻昆布収穫の最盛期のようで、いたるところで写真のように昆布が天日干しされています。


次に、「白い恋人の丘」に立ち寄りました。利尻岳を背景にした写真撮影スポットです。


白い恋人の丘の向かいには、「オタトマリ沼」があり、ここもきれいなところで、利尻岳が美しくそびえておりました。


さらに走り、「仙法志御崎海岸」に到着。ちょうど半周したところでしょうか?



海とカモメ


利尻島のもうひとつのフェリー乗り場、沓形港まで来ました。3/4は来ましたね!


次は、利尻島だけで飲める乳酸飲料ミルピスを飲みにミルピス商店へ。おばさんが、おばさん手作りの自家製飲み物(ニンニク入りとか山ぶどう飲料とか)をサービスしてくれます。



利尻島には、北側に、風光明媚な所を走るサイクリングロードがあり、そこを走ります。



サイクリングロードを走っていると、飛行機が離陸して行きました。利尻空港です。


さらにサイクリングロードを走ります。



この辺りは、映画「北のカナリアたち」のロケ地だったとのこと。

やっと一周、ペシ岬に戻って来ました。ここから、ペシ岬の頂上、ペシ岬展望台へ。



ペシ岬展望台。景色は良いけれど、ここまで登るの結構つらい。



これで利尻島自転車一周は、終了。キャンプ場に戻って、温泉に入ります。

温泉に入った後は、キャンプ場キッチンカーのビールとつまみ。このキッチンカーは、大きなホタテも焼いてくれて、しかも400円と安い。美味しかったです。たくさんの人が、このキッチンカーに集まってきます。



今日もよく走った。自転車メーターは、61.81km走行となっています。お疲れ様でした、おやすみなさい。


本日終了。「利尻島ファミリーキャンプ場ゆーに」でテント泊。
7月22日(土)
利尻島 → 礼文島
今日は、9:20発フェリーで礼文島に渡ります。昨夜、キッチンカーの奥さんから、キャンプ場から東側のサイクリングコースが、サイクリング専用の大きな橋と姫沼があってお奨めと聞き、そのサイクリングコースを走るため、朝4時の日の出とともに起きて4:30に出発。



朝5:00の姫沼です。逆さ利尻富士です。


姫沼展望台と朝陽です。



朝に「夕日ヶ丘展望台」に行って来ました。



約2時間のサイクリングでした。キャンプ場に戻り、テントをたたんで出発準備。荷物を背負って、自転車でフェリー乗り場へ。

9:20 利尻島を礼文島に向けて出港です。


10:05 礼文島着。これから礼文島です。



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